インタビュー第二弾 立枯なろ


夜闇を切り裂く一閃

ロール「今日はクロワー第二回のインタビューということで、サークルとしてもお世話になっている、イラストレーター立枯なろさんにお越しいただいています。よろしくお願いします!」

なろ「よろしくお願いします!」

ロール「いきなりなのですが、実はですね、私はなろさんの絵が大好きです」

なろ「あ、ありがとうございます……!」

ロール「実は私となろさんはメカつくというイベントで出会いまして、ありがたくも今日まで仲良くさせていただいておりますが、アビローもプレイされているとのことで……! ありがたい限りです」

なろ「そうですね。流れからは少し遅れてになりましたが、プレイさせていただきました」

ロール「印象に残った部分とかありますか?」

なろ「皆さん仰っているかとは思いますが、やはり最後のアレですね……! 私はひねくれ者なので、こんなすごいどんでん返しが待ってるぞ! と煽られると逆に「そんな大したことないやろ」って冷めちゃうタイプなのですが……アレを見た時は、確かにその手があったかと舌を巻きました」

ロール「ありがとうございます!」

ロール「実はアビローリリースの際、とても嬉しいことに完成おめでとうのイラストをなろさんが描いてくださっていまして…! ここで改めて掲載させていただきます! カッコィィィィィィイイ!!!」

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ロール「背景、躍動感…それらによって生み出される空気感に圧倒されたのですが、このイラストを描くにあたって、特にこだわられた部分はどこでしょうか?」

なろ「恐縮です……! 実際プレイしてみて、格好いい音楽とその中で動く活き活きとしたキャラにアビローの世界観の魅力を感じたので、そういった部分を描ければなと。少し気取って言葉にすると、「都会の喧騒から離れた静謐の中、夜闇を切り裂く一閃と、舞い踊る可憐な花」というイメージです。あとは太ももですね。こだわりました(笑)」

ロール「太もも! 意外なこだわりですが、見返してみると確かに素晴らしい太ももです。そう考えると、周囲の暗闇や躍動感も白い太ももとのギャップを演出しているようにすら見えてしまいます」

なろ「そこに気づかれますか……! とはいえキャラデザの時点で黒いスカートに白いふとももという組み合わせだったので、これはもう不可抗力ですね仕方ない」

ロール「そうなるとキャラクターデザインの担当者が戦犯……って私ですね! 過去の私にありがとうを言いたい気持ちです。そして、スカートと太もものコントラストに気付き、その魅力を最大限に高めてくださったなろさんに感謝の気持でいっぱいです」

なろ「いやーーー楽しく描かせていただきました!」

ロール「わわーーありがとうございます!」

 

生きたキャラクター論

ロール「私、Twitterでもなろさんの絵を拝見しているのですが、個人的になろさんの絵は【キャラクターが生きている】と強く感じることがあります。おそらく、とても細かい部分までキャラクターのことを考えているというか……。存在が具体的なものに昇華されるまで、細かく設定を練られているというか……そうした部分って意識されているのでしょうか?」

なろ「わー恐縮です……! そうですね、私がキャラクターを描くときは、絵のモデルになってもらうというよりは、彼らが動いて生活しているところをスナップする感覚に近いので……そういう感じになるのかもしれません。また色んな状況の中で、このキャラはどんなことを思って感じて、顔や言葉に出すのだろう、ということを考えるのがとても好きなので……設定を練るとは少し違うかもしれませんが、言葉で表すなら確かに「生きている」ということになるのかもしれませんね」

ロール「設定を細かくしているのではなく、なろさんの頭の中でキャラクターたちが【生きている】訳ですね。だからこそ、絵を見ている人たちもキャラクターが【生きている】と感じる……。絵が魅力的なだけでなく、キャラクターまで好きになれるなろさんの絵の秘密が少しだけ分かった気がしました」

なろ「ありがとうございます! 実は、昔はよく知人から「キャラクターの表情が好き」と言っていただけていたので……今でもその要素が根底にあり続けていると知れて、とても嬉しいですね! あんまり褒められ慣れてないので、少し気恥ずかしいですが(笑)」

ロール「キャラクターの魅力は、単純に技術を磨くだけでは表現できないでしょうし、私としては、なろさんの絵を語るに於いて、最も欠かせない魅力の一つだと考えています。今後も【生きた】キャラクターたちの表情、仕草さを楽しみにしています!」

なろ「ありがとうございます……! 私の絵はもちろんですが、彼らを好きになっていただけるなら、こんなに嬉しいことはありません!」

 

読む前に【肌で感じる】魅力

ロール「それでは次の質問ですが、私がこれまでなろさんとお付き合いさせていただいていて感じたのは、なろさんは絵だけでなく、企画力や文章力、音楽的センスも優れているという部分です。特に企画の分野では、なろさんのイメージの細かさ、丁寧さが活かされていると思うのですが、実際にはどのようなことを意識されているのでしょうか?」

なろ「いや、本当に恐縮です……! 私の企画といえば、やはり冒頭でも触れられた「メカつく」での「暁光のディーンドライブ」の話になりますが……あれは細かいことを考えず自分の好きに書いたものなので、あまり深い話をしようとすると少し恥ずかしいですね(笑)

とはいえ企画書の枚数制限の中で意識したことは、やはり「雰囲気を感じてもらう」ことでしょうか」

ロール「雰囲気、ですか」

なろ「設定を並べるだけでは伝わらない、感覚的なものと言いますか……。規定通り世界観や用語などの設定面にも触れてはいますが、イラストですとか、キャラクター紹介で各キャラのセリフを添えたりもしまして……ここが「意識した点」と言えるかもしれないです。

イラストを添えたのは、文章でつらつら語るよりもイラストでバン! と見てもらった方がダイレクトに伝わるから。セリフを添えたのは、設定として読むよりも、彼らの口調や言葉に触れたほうがキャラクター像が伝わるから。全く異なる部分ですが、根幹で意識していることは繋がっているのかもしれませんね」

ロール「キャラクターや世界観を肌で感じて欲しかった、ということですね。暁光のディーンドライブの企画書は、確かに他の企画書と比べてパッと見の印象が違います。【生きている】ことを重要視されているなろさんの技が、ここでも活かされている訳ですね」

なろ「さっきから口説きすぎじゃないですか!? 褒められ慣れてないので恐縮しきりですよもう!」

ロール「これでもまだ語りつくせていないのですがね! 私としては興味深い話や、なろさんの絵の秘密を知られて、一ファンとしてもとても嬉しいです」

なろ「私としても今回色々と聞いていただけて、今まで無意識でいた多くの点に気づくことができました! 本当にありがとうございます」

 

イラスト×ボイスの大規模企画「横町ファンタジア」

ロール「私はなろさんのファンを名乗ってはいますが、実はですね……お恥ずかしながら、遠くから楽しそうだなーとさみしい目で見つめている企画がありまして(笑)」

なろ「横町ファンタジアですか?」

ロール「その通りです。部屋の隅っこで指咥えて寂しそうな目で見つめています。もしよろしければ、どのような企画なのか教えていただけないでしょうか?」

なろ「横町ファンタジアは現在大好評展開中の、イラストとボイスのコラボ(クロスメディア)企画ですね! 大変規模が大きくまた全体のクオリティも高いので誤解されがちですが、主催は個人サークルであるTON様で、企業などは一切絡んでないというとんでもない企画です」

ロール「個人サークルの企画だったのですか! 大変盛り上がっているので驚きました」

なろ「実際、その点誤解される方も結構多いですね~。舞台は現代日本の辰ノ杜という町。そこには人間と同じように、童話や神話などの創作物に登場する動物たちが人の姿を得て転生した存在――ファンタジックたちが暮らしています」

ロール「設定からしてすでにワクワクです」

なろ「この世界観を元にイラストレーターたちがキャラクター(ファンタジック)をデザインし、TON様を通してそのキャラたちにボイスアクターたちが声をつける……つまり、自分のキャラクターが喋るという、創作者の夢を叶えてくれる素敵な企画です!」

ロール「素晴らしい! 創作者にとって、イメージが形になるのは本当に嬉しいことですからね」

なろ「そうなんですよ~! 私はそこで公式キャラクターのひとりをデザインさせていただきました。宮沢賢治「よだかの星」のよだかをモチーフにした「市ノ瀬 よだか」がそれなのですが、現在公開中の本編ストーリー動画にも登場させていただいております!」

よだか

ロール「初心者が企画を楽しむためのオススメ巡回ルートってあります?」

なろ「まずは公式サイトをご覧いただきたいですね! しっかりしたデザイナーの方が手掛けられているので、大変見やすくオシャレで可愛いサイトになっております!」

 

【公式ホームページ】

http://yoko-fan.com/

 

ロール「これはすごい! 分かりやすいですし、作りこまれていますね!」

なろ「はじめて見た時は感激しましたよ! もしご興味を持たれたら本編動画もご覧いただいて、彼らの日常を覗いてみていただきたいですね……! 今後も続編は順次公開予定ですので、そちらも是非!」

 

【横町ファンタジア第1話「ここは辰ノ杜町よっといで」】

 

ロール「これはまた作りこまれていて……!(……と言いつつ数分経過)見入ってしまって話が進まないので(笑)インタビューが終わった後に拝見します。何か告知したいことがあればお願いします」

なろ「この横町ファンタジア、現在twitter上でのイラスト企画が開催中です! 先述の公式キャラクターはその作例としての一面もありますね。これは絵を描ければ誰でも参加できますし、自分のキャラに声をつけてもらえる……という素敵な機会にも巡り合えるかもしれないので、是非お気軽に参加してみていただきたいですね! 参加するといっても難しいことはなくて、やることといえば世界観に沿ってキャラクターを作って、ハッシュタグを添えてtwitterに投稿するだけなので」

ロール「現在、どれくらいの投稿があるのでしょうか?」

なろ「有志の方が投稿されたキャラクターをまとめたり数えてくださっているのですが、そちらによると開始から約二カ月経った今現在(2016/03/06)、参加キャラクターは400以上にもなるようです。これはあくまでキャラクターのみの投稿数なので、ファンアートなども含めるともっと膨大な数になりますね!」

ロール「短期間でそんなに!? すごい盛り上がりようですね!」

なろ「すごいんですよ! 公式の方も実際驚かれてました(笑)とはいえこれは本当に自由度の高い企画で……、公式側も参加者の皆さんが楽しんでくれることを何より第一としてくれているくらいなので、軽い気持ちで覗いてみて欲しいですね。奥深いこの世界観のことをもっと知りたいという方には、まとめwikiもございます」

 

【wiki】

http://seesaawiki.jp/yoko_fan/

 

ロール「話を聞かせていただいている内に、横町ファンタジアにとても興味が沸きました。ホームページや本編動画を見させていただき、世界に入り込ませていただきます! 丁寧なご説明をありがとうございました!」

 

新感覚ラノベ「会話でバトル!」ロボ美スプラッシュ

ロール「実は私となろさん、現在進行形でプロジェクトの一つをご一緒させていただいているんですよね。少しだけ詳細を公開させていただきます」

なろ「キャラクターデザインですね」

ロボ美

ロール「会話で戦うという作品のコンセプトを考慮し、マイクをデザインのモチーフにされたり、瞳に関する細かい設定をされたりで……ここまで考えてくださったんだ! ……と驚きとともに、とても嬉しかったです」

なろ「メイド服というオーダーでしたが、普通に着せるのではつまらなかったので……何か工夫できないかなと思い、そういった要素を取り入れてみました。マイクだけでなく拡声器や電波マークなど、音声・通信関連のイメージを取り入れています。あと、時間軸は近未来なのでそれっぽい感じに。ミニスカではなくロングなのは私とロールさんの趣味です(笑)」

ロール「ですです(笑)メカっぽい部分をより多く見せるためにも、ミニスカのほうが良いのではないかという話も出たのですが、我々の趣味によってロングになりましたよね。ミニスカを期待されていた方々には……申し訳ないです! それにしても……様々なアイディアが散りばめられたデザインですよね! これから表紙になっていくのが楽しみです。最近、連載が止まってしまっていましたが、なろさんのデザインを見て、イメージが溢れてきました。私も執筆をがんばりますので、これからもよろしくお願いします」

なろ「魅力的な表紙になるよう頑張ります……! こちらこそ、今後とよろしく願い致します!」

ロール「本日は(と言いつつ、実は2日跨いだ)非常に楽しい雰囲気の中、興味深いお話を聞かせてくださり、ありがとうございました!」

なろ「大変お時間をいただいてしまい申し訳ありませんでした(笑)私もお話させていただけてとても楽しかったです。ありがとうございました!」

 

ロボ美スプラッシュは「エブリスタ」にて連載中!